わこお姉さんは、
2026/05/07
わこお姉さんは、
私が板橋で間借り営業いているときから、
お店に通ってくれている。
時々帰り際に手紙を置いていってくれたり、
もみの木の紅茶とか、
どこで見つけるのかわからないような、
面白い物をプレゼントをしてくれる美人なお姉さんだ。
たしか小岩にお店を構えた12月のある日、
オープン時間にそぉーっとお店の中からカーテンをめくって、
外に誰かいるのか確認した時のこと。
お店の前にわこお姉さんの横顔が見えて、
ぱぁっと気持ちが明るくなった。
わこお姉さんは、どちらかというと千葉寄りにお家があるので、
私のお店が小岩にできたことをとても喜んでいた。
「ハンナさんが小岩にお店をオープンすることが、私の中で今年一番のニュースですよ!
もっと都心にお店を創られると思っていたので‥」
板橋で間借り営業していた頃から、足繁く通っていてくれた
わこお姉さんには感謝が尽きない。
HANNAHはこだわりや個性が強い故に、
都心にお店を出さなくて本当に良かったかもしれない。
沼る人は完全にハマってしまうし、
好みに該当しない人はすっと離れて行く。
そういうお店の在り方のほうが健康的だと思う。
ここにはHANNAHというお店を愛する人達のために
ぽっかりと空いた時空間が存在する。
ある日、わこお姉さんから連絡が来た。
「ハンナさんて、インスタント味噌汁のみますか‥?」
個人的には、飲めるモノと飲めないモノがある。
でも、わこお姉さんが選ぶのもならきっと良い品物なのではないかな?と思った。
「飲みますよ。でも、◯◯のは苦手ですけど‥」
話しを聞くとわこお姉さんは、
私にバレンタインデーのプレゼントにチョコレートを考えるていたものの、
- 即席お味噌汁で産地巡りを出来る -
という面白い商品を見つけて、ハンナさんはチョコよりも味噌汁の方が好みなのではないかと真剣に悩んで連絡を下さったのだ。
私はほんとに幸せだ。
このメッセージのやり取りの後、
2月のある日、ご来店された わこお姉さんから、
かわいい箱に入ったプレゼントを受け取った。
バレンタインデーのプレゼントにお味噌汁なんて、
センスが良すぎるだろう。
数年前にわたしの父親が、バレンタインデーだからと
職場の方に七味唐辛子を貰ってきた時も、いいセンスしているなぁと思った。
ピリッとホットに刺激してくれる愛があってもいいし、
はたまたお味噌汁のように、
安心で包み込むような愛があってもいい。
必ずしもカカオという媚薬が無くても、
それぞれ形を変えて受け取る愛情は心温まるものがある。
わこお姉さんから貰ったお味噌汁プレゼントには、
いつものように手紙が添えられていた。
私はお味噌汁の入っていた可愛らしい箱を
バレンタインデーの手紙入れにして、
たまに読み返してはニヤニヤとしてしまう。
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